活動報告

「 仏教の奉仕の心 」

   「 仏教の奉仕の心 」

    大明寺 住職  楠 山 泰 道 様

横須賀西ロータリークラブから来ました楠山泰道です。

本日いただきましたテーマは、「仏教の奉仕の心」ですが、これはロータリーの奉仕精神と大変よく似ています。特に私の携わっている仕事と、殆どかぶっています。2つのNPOを立ち上げ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア、スリランカ等に小学校を建てたり、子どもたちの教育文具を送ったり、それから病院の建設、医者の派遣等の活動をしてきました。今は、日本の東北に活動拠点を移し、仏教のメインである救済の活動に取り組んでいます。葬式と法事だけを行っているのが仏教ではありません。このような誤解が大変悔しくて、私は色々な活動を行っていますが、一番悔しかった誤解から少しお話をさせて頂きます。

私は高校の教師を長くやっていました。その後、今から18、9年前にオウム真理教問題が日本で起きました。皆さんにお聞きしますが、あの事件を宗教テロだと認識している方はいらっしゃいますでしょうか? 単なるカルト問題ではありません。あれは宗教テロです。それから5年後に起きた9.11のニューヨークの飛行機が突っ込んだ事件も、イスラムの原理主義による宗教テロです。オウムが仏教の原理主義を主張して、テロを起こしたのが地下鉄サリン事件でした。ところが、日本人は宗教テロの経験が無いので、あれをテロだとは認識しませんでした。サリン事件の前に、麻原が政治に立候補し、『彰晃、彰晃』とお面をかぶって踊っていた時に、"なんてひどい宗教が出てきたのだろう"と思いました。

私の救済の取り組みは、オウムとの経緯と、統一教会には合同結婚式事件が絡んでいます。あの時に救済活動をしていた牧師さんが、横須賀の三春町の教会におられました。この方が、非常にマインドコントロールの研究をしていまして、統一教会からの救済、家族の救済問題を手がけておりました。そこへオウムの家族の方が、助けて下さいと相談に行かれました。牧師さんは、「オウムはチベット仏教を中心とするので、私には仏教が分からない、誰か仏教に明るい人はいないのか」と、統一教会の家族の会に相談されました。その中に、私のところで統一協会から娘さんを脱会させたお母さんがいました。その方が、"青少年の非行問題に取り組んでいるお坊さんがいて、娘の脱会でお世話になった"ということを牧師さんに話しました。青少年の非行相談に対応する法人の本部にいた時、このカルト問題が飛び込んできました。今や合同結婚式に行くという娘を、お父さんお母さんが車の中に押し詰めて、助けてくれと来たのが始まりでした。3ヶ月がかりで脱会に漕ぎ着けました。それを知り、牧師さんは、"じゃあこの先生に頼もう"ということで、うちに電話が入りました。なんと、キリスト教の牧師と仏教の坊さんが手を組んで、救済活動に乗り出したという変な話です。これには、仏教界は全然納得してくれませんでした。「お前、何を考えているんだ。お前、誰と組んで何をやっているんだ。」と、うちの支部も全く納得してくれませんでした。でも、本当に宗教に心を持っている人たちは、どんなことがあっても自分の宗教に自信があるはずです。世の中を良くしようと思えば、どんな宗教とも手が組める、その大きさがあって宗教だろうと思っています。これが救済の始まりでした。

オウム問題に関わってきた時に、テレビ朝日で、瀬戸内寂聴さんと弁護士の遠藤誠さんと、青山に当時あったオウムの支部で「ああ言えば上祐」の上祐と青山弁護士とで、衛星通信で公開討論をしていました。そこで、瀬戸内さんに向かって、一人のオウムの信徒が言った言葉があります。『あんた、仏教 仏教って言うけれど、仏教なんて風景に過ぎないよ。我々に何をしてくれたんだ』と。仏教は、風景に過ぎず。お寺は風景だって言われたのです。これが悔しくてね。そうです、修学旅行の見学先です。要するに"社会活動も、若者に対して何らアピールも魅力も感じないのが日本の仏教だ"と言っているのです、オウムが。この時はメチャクチャ悔しくて、涙が出る程。そのくらい悔しい思いをして、この問題に関わりました。これが私の仏教精神における奉仕の始まりだと思っています。命がけで人を救うことが坊さんの仕事だから、頭を丸めると言います。私は丸めたくないので、伸ばしています。命を捨てたら一つしかありませんから、何も出来なくなってしまいます。でも、人を救うということは、そういうことだろうと私は思っています。

今日は、オウムとの関わりの18年間を話したいと考えておりましたが、来年春には本を出す予定でおりますので、そちらを読んで頂くということで、皆さんに"カルトって何?""どんなものが危ないの?"ということを理解して頂こうと思っております。

最新のカルト情報から少しお話して参ります。どんなカルトが今、世の中にあるのか、横須賀にも実は沢山あります。一つ挙げますと、一昨日、家宅捜索を受けた顕正会。ヴェルクよこすかで、月1回会合をやっています。横須賀市の施設を堂々と使って会合をしているカルトです。もう3回目か4回目の家宅捜索ですが、既に捜索を受けることを前提に名簿類は全て隠してありますから、見つからないと思います。神奈川県警察だけでも年間500件くらいの苦情が寄せられているはずですが、警察は何も手を出せません。捕まったところで、強固な勧誘ということで、だいたい起訴猶予になって釈放されます。起訴猶予になって釈放されると、信徒は教団で英雄になるという団体です。顕正会といいます。

それから、日本最大カルトと呼ばれるのが統一教会です。統一教会が韓国に持ち出している日本のお金がどのくらいあるか、皆さんご存知でしょうか? 年間約500億というお金が流れています。これも政治の方に裏があり、手を出せないでいます。日本人の若い女性が、約数千人、韓国で泣いています。その現状を知っていながら、日本は何もできていないというのがカルト問題の悲惨さです。日本へ帰ってきても生活できない韓国人と結婚させられた女性が沢山いるということです。これが統一教会です。ダミーがいっぱいあります。今日、皆さんに配ったパンフレットの中にも書いてあります。目を通しておいて下さい。先般、統一教会の教祖が亡くなりました。その時も、死んでもただ転ばないと。ニワトリでもちゃんと羽を残すと言いますけれども。統一教会も教祖は死んでも金儲けを盛んにやっています。こういう状況の中で、犠牲になっているのはほとんど日本人です。統一教会は相変わらず活動を続けて、莫大なお金を日本人から取って、韓国へ持って行っているということを、よく認識しておいてもらいたいと思います。

最近過激になっているのが、メンタルヘルスの会というような名前で、浄土宗系の親鸞会という会があります。これは富山の方に本部があり、高森学園という学校まで作って、教団エリートを育成しています。かなり過激な団体で、特に大学のキャンパスでは、色々なダミーを使って勧誘をしています。大学生には相当の犠牲者が生まれています。大学のキャンパスは、"カルトの巣"と思ってくださって結構です。ですから、大事な息子さんや娘さんを一人で大学へ送る時には、よくその状況も頭に入れておかないと、とんでもない取り返しのつかない事件が起きるということです。オウムもそうです。

今日、皆さんの頭の中に入れておいてもらいたいのは、宗教法人顕正会という名前、それから浄土宗系親鸞会という名前です。世の中ではこれを"親鸞と日蓮の戦い"と言っていますが、決してそうではありません。新しいカルトです。この他に、天心聖教、これは横須賀にも会館があります。幸福の科学です。今、千葉に大学を作る計画で、高校、中学ができまして、高校はもう信徒の子どもで満タンだそうです。お金を莫大に持っていますね。それから、今世界で最大規模のカルトと呼ばれるのがサイエントロジー、これは宗教団体を名乗っていません、アメリカの科学団体です。巨大過ぎて、あまり関わりたくない教団です。色々なダミーの雑誌を作って、攻撃したりということで、色々な事件が沢山起きています。インターネットで引いてみると、いっぱい出てきますので、分かります。

それから、念仏宗無量寿寺というのがあります。京都と兵庫です。これも解明つかないのですが、2泊3日で38万円の巨大な宿泊施設を作り上げました。柱が一本数百万円とか言われまして、各地に支部を作ろうというので、今トラブルが各地で起きている団体です。ものすごく巨大なホテルです。よくこんなお金が集まるなと思うとことです。結構大物の信徒がいます。大会社の社長さんとか、ポンポンお金を出してくれるとか。内容はマインドコントロール。かかります、簡単に。なんだったら希望があれば、かけてもいいんですけれども(笑)。マインドコントロールについて、一番手っ取り早い説明をします、恋愛関係です。好きになったら、どんな悪い奴でも、良く見えますよね。言うこと聞きますよね。親が離そうとしても、離れませんよね。あれがマインドコントロールです。要するに理性を殺して、教団の教義が理性に置き換えられていくという人間構造で、北朝鮮の国民全員がマインドコントロールされています。日本でもそういう事件がありました。ドイツでもありました。ごくごく普通の人が平気で突然かかります。体験未熟な若い人は、いとも簡単にかけられます。で、かかるとなかなか取りにくいということです。

横須賀にもあります。イルチヨガ。ダンヨガと呼んでいます。ヨガスタジオです。さいか屋のちょっと手前の2階にスタジオがありました。まさか行っている人はいないとは思いますが。一本釣り療法というのをやります。あなたはヒーラーになれるから韓国やアメリカへ行きなさいと。一週間くらいで2、3百万取られて、大学生は学校を辞めて、アルバイトをしてお金貯めて行ってしまうという。そして、帰ってきたら安い賃金でヨガの先生として使われます。これはヨガだけでは無く、脳科学まで使って、若者に、本当に受けの良い内容を作っています。このような方法を使って、被害者が全国でも随分と出ています。裁判にもなっている例があります。被害者が多いのですが、なかなか表立ちません。非常に安い賃金で、遅くまでこき使われるというような現象です。親元は韓国にあります。

それから私と同じ名前で癪に障りますが、決して私が作った会ではございません。手かざしの宗教でございます。宝珠宗、宝珠会というふうに今名前を変えています。泰道教といいまして、びっくりしますが、実は私も勧誘されました。手かざしで「おじさん疲れていそうね」と、若い綺麗な女の子に勧誘されますので皆さん気をつけてください。その気になってしまう可能性が非常に高いです。「おじさん、疲れているみたいですねぇ。私あのー、気功をやって、手かざしで、エネルギーを持っているんです。そっとやってあげましょうか」と近寄ってくるんですね。「どうですか、効き目ありますか?良い気持ちですか?」と、そして「どこまでお帰りですか?」と聞かれるので、「これから横須賀まで帰るんだよ」と答えると、「何時の飛行機ですか?そうですか、お気をつけて帰って下さいね。家までどのくらいかかりますか?」と更に聞いてくる。「そうだね、2時間から3時間かな」と答えると、「そうですか」と。ちょうど家へ帰ってきて3時間くらい経って、電話がかかってくる。名刺交換していますからね。「無事にお着きになりましたか? そうですか、よかったですね。気をつけて下さいね」と言って切るんです。なんて優しくて素敵な子なんだと。3日後に、「東京でこういう体験やるんですよ。出てきてくれますか?」こういう手口です。あまりに癪に障ったので私は教団に電話をしました。「実は私、バブルで会社が倒産して、借金を背負っている。もう苦しくて生きられない。家族全員で死のうかと思っているんだけど、おたくの団体はそういうのを救済してくれると言うので、お電話をしたんだ。一文も無いのです」と話すと、「ちょっとお待ちください」との返事。しばらく経って、「一回目のセミナーは料金無しで受けられますので、ぜひ受けて下さい。2回目からは6万円。3回目から30万かかります」との回答。「その6万円が払えれば苦労しない」と言うと、「ちょっとお待ち下さい。そういう方は、うちでは扱えませんので」と言ってくる。態度(泰道)悪いですよね。私と同じ名前なんです。これは手かざし系のカルトです。いくつかあります。泰道教の他にも、神慈秀明会というのも。これも裁判になっています。手かざしで、本当に真剣に治るとやっていますが。手かざしなら私も負けません。かなりパワーを持っていますのでね。だてにもう66年生きておりませんので。

一番癪に障るのですが、これから私は仙台へ向かいます。何故かと言うと、被災地を中心に、カルトがはびこって、苦しんでいる人たちの勧誘をしているということです。救っているフリをしています。

とりあえずサッと流させていただきましたが、まだまだ沢山のカルトの団体があります。幸福の科学、統一教会、顕彰会というような団体が、皆さんの周りにあることをご承知下さい。

カルトという言葉は、熱狂な集団、別に悪い言葉ではありません。キリスト教系の言葉です。問題は、その集団が、反社会的行動や、人の人生をメチャクチャにしてしまうとか、社会復帰をさせなくしてしまうような行動に出ることなので、そのことを破壊的カルトと呼んでいます。キャンパスや街頭で、いろいろな団体が勧誘をしています。"NO"の言えない日本人は、私もそうですが、頼まれると"NO"と言えません。だから優しくされると"NO"が言えないので、こんな良い人が言っているからと、嵌ってしまうケース。カルトの信者は、とっても優しくて良い人です。間違っちゃ困るのは、彼らは悪い事をしていると思っていないのです。人々を幸せにして、世の中を良くしようと思ってやっているのを、上手に騙されて使われているということで、身体的にも、精神的にも、財産的にも、下手をすれば命までも全て奪われてしまうのがカルトの恐さです。

危ない、その集団を見分けるためには、どんな勧誘でも親切にされても"NO"と言う勇気を持って下さい。日本人はカルトに対する危機感が全く無いので、その危機感を持って下さい。宗教が悪いのでは無い。それを扱う人間が悪くなると宗教も悪くなるということをご理解下さい。今回は、カルトの手口というプリントを配らせて頂きました。このプリントは、隣の県立大学で授業をやらせて頂いている時に、授業の最後に学生さんに配るプリントです。ぜひ参考にして頂き、カルトからの勧誘の予防に役立てて下さい。

本日は、ご清聴ありがとうございました。

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