活動報告
<卓話>「パワーリフティングとは!?世界で活躍する現役日本代表のアスリート」
<卓 話> 「パワーリフティングとは!? 世界で活躍する現役日本代表のアスリート」 (株)エスクァティア 代表取締役 大 谷 憲 弘 様初めまして、大谷憲弘です。よろしくお願いします。まずは自己紹介とパワーリフティングとはについてお話しさせていただき、その後せっかくなので、今できるトレーニングやご自宅でできるトレーニングをお話しさせていただいて、今後の私の活動などについてもご紹介できればと思っています。
まず、私はパワーリフティングというものをやっていまして、パワーリフティングとウエイトリフティングは非常に似ていますが、少し重りの上げ方が違っています。ウエイトリフティングはよく重量挙げとかオリンピック競技になっている種目ですが、下にある重りを頭上に持ってくる種目になります。パワーリフティングは、簡単に言うと筋肉トレーニングの3種目、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトを競技化したものです。一種目のスクワットは足腰を鍛える種目で重いものを背中に担いでしゃがんで立ち上がる競技です。二種目はベンチプレス、台の上に寝そべって腕で胸まで重りを持っていって重りを腕で持ち上げる競技です。最後のデッドリフトという種目は、背中とお尻を鍛える種目になります。女性の方であればヒップアップや背筋がすらっとするために使われるトレーニングですが、下に置いてある重りを直立まで引き上げる動作になります。この三種目でどれだけ重いものを上げられるかを競うのがパワーリフティングです。早速、動画を見ていただきたいと思います。まず最初に見ていただくのはスクワットの動画です。
私が昨年全日本で優勝した時の動画になります。ちなみにこれは日本記録の305.5㎏です。305.5㎏というと想像がつきにくいと思いますが、家庭用のグランドピアノ1台分ほどの重さになります。もちろんいきなりこれが挙げられるようになったわけではなく、体重と同じ程度の50㎏~60㎏からスタートし、毎日の練習を重ねてこのくらいまできています。スクワットの良い所は、足腰を鍛えるために非常に効果的な種目であり、年配の方でも若い人であっても歩くために必要な足の太ももの筋肉を鍛えるためにとても効果的であることです。大腿四頭筋という腿の筋肉を刺激することによって、脳に刺激を与えて痴呆を遅らせるというデータもありますので、是非スクワットをやっていただければと思っています。次の動画はベンチプレスという種目です。台の上に寝転がって胸で押し上げる種目ですが、フォームが非常に重要でしっかりフォームを固めてからベンチプレスを行います。ちなみにこれは225㎏です。今の世界記録は240㎏ですが、近いうちには世界記録も狙っていきたいと思っています。胸の種目でもやり方によってはどなたでもどんどん記録が上がっていきますので、是非これもやってみていただきたいと思っています。最後はデッドリフトです。下に置いてある重りを直立まで引き上げる種目です。この動画では置いてあるものが260㎏です。
下に置いてあるものをお尻と背中の筋肉で挙げていく種目になりますが、日本記録とは少し差があります。
手が短いと上げる距離が長くなるので、私としては苦手種目になりますが、スクワット・ベンチプレスは得意種目なので、特にベンチプレスでは世界記録を狙っていこうと思っています。ご紹介したこれらの種目は全身運動なので全身を鍛えることができますし、健康になるために必要なトレーニング3種目になります。
なので、この3種目をしっかり行うことで、昔の若い頃のような体になったり動ける体を作れると思います。
それでは、この場でできる簡単なトレーニングをお教えしたいと思います。まずは、手をグー・パーする動きとそれに付随する動きです。手をしっかり握ってください。そしてしっかり開いてください。この握るという動きが非常に重要でしっかり力を出せるか出せないかに関わってきます。また、開くという動作も日頃はあまり意識しないと思いますが、この感覚を養っていただくと動作がやりやすくなったり動きやすくなったりしますのでやってみてください。5回か6回くらいを毎日2・3回やっていただくと良いかと思います。次は、足の指を開いて足の指を閉じる運動です。足の指を閉じるときに引き込むように閉じてください。これをプロのアスリートやトップアスリートなどもけっこうやっています。私もスクワットなどの運動をする前にこれを行って体を温めたりしています。足の指の感覚を養うことによって、ゴルフなどをされる方などでは、足のグリップが良くなったり感覚が変わると思います。是非やってみてください。もう一つは
ご自宅等でやっていただければ良いと思われるスクワットがあります。私がやっているようなスクワットとは違って重い重りを扱う必要はなく、ご自分の体重でも問題ありませんしどなたでもトレーニングできます。
やり方はとても簡単で、イスから立ち上がり座る動作です。1・2・3・4・5とゆっくり立ち上がり、また1・2・3・4・5でゆっくり座ります。これをだいたい5回くらいやっていくと足の筋肉がどんどんついてくると思います。これはスロースクワットと言われていて、東大の石井教授が発信しているやり方ですが、医学的にも科学的にも根拠があります。雑誌やTVなどでも私もお話しさせていただいている種目なので是非5秒で立ち上がって5秒で座るトレーニングをやってみていただきたいと思います。なぜ私がパワーリフティングを広めていきたいかと言うと、パワーリフティングは全身を鍛えるトレーニングの延長線上で競技化したもので、スクワットなどをやることで最近よく言われているようなサルコペニアとかロコモティブシンドロームなどのような、年齢によって筋肉がどんどん細くなって減少してしまうことを改善するためにもトレーニングを推奨しています。スクワットなどのトレーニングをしていただければ、年齢を問わず筋肉が育っていきます。私が教えている63歳の男性の方などは一年間 週に1回1時間だけトレーニングを続けているのですが、ただしトレーニングの強度は高いですが、ムキムキになってきてゴルフの後のお風呂など皆さんで入る中で「なんでそんなに筋肉があるの?」などと言われるようになってきています。そういうように言われるようになってくると、本人もすごく楽しくなってきてもっともっと筋トレしたい・・でも
苦しいから週一で・・というようにやっています。筋トレは体にすぐ反映してくるもので、きちんとやっていけば3カ月もすると体がガラッと変わってきますし健康にもなってきます。その男性も血圧はどんどん下がり今は正常だと言っていましたし、そういったことを進めていきたいと思います。筋トレなどわからないとか教えてほしいことがあれば、私にご連絡いただければ喜んでお教えしますので、是非やっていっていただきたいと思います。最後に私の今の活動と今後の活動についてお話ししたいと思います。私自身はパワーリフティングを広める活動をしていますが、同時に若い人たち、オリンピックを行けるような選手たちや全日本でトップに行ける選手たち 幅広い選手たちに正しいトレーニングの知識・サプリメントの知識・ドーピングについて詳しく説明をしています。ドーピングをして強くなろうという選手も中にはいますが、知らず知らずにドーピングをしてしまう選手もいますので安全なサプリメントの説明などをしています。あとはトレーニング知識です。私自身も格闘技を中学生の頃からやっていて25歳くらいまで格闘技をやっていましたが、その頃もう少しきちんとしたトレーニング知識を教わっておけばもっともっと強くなれたのではないかと思うところもあります。なのでそういったことをしっかり教えていこうと思っています。他には年配の方へのサプリメントの提案やトレーニングの提案などもしています。ちなみに年齢が上がると肉などを食べる量が減ってきてしまうのでタンパク質が取れなくなってきます。人間だいたい50g前後のたんぱく質が毎日出ていってしまうのでその分を補ってあげないと減る一方になります。どんどん減っていくと筋肉が細くなったり動きにくくなったりしてきます。なのでタンパク質の量をしっかり確保しなければいけないのですが、肉ばかりは食べられない大豆ばかりは食べられないという時にプロテインサプリメントなどを活用していただければと思います。プロテインサプリメントは簡単にいうとチーズの残りかすを粉末にしているようなものなので安全性に問題はありませんしどんどん取っていただければと思います。私自身パワーリフティングが大好きというわけではなく、どちらかというと筋トレが好きです。パワーリフティングは筋トレの延長線上のものなのでどんどんやっていくと非常に楽しいです。トレーニングは仕事が終わってからなので夜9時くらいから夜中の1時・2時くらいまでやっています。今年36歳になるのですが毎日楽しくトレーニングをしています。是非パワーリフティングというものを知っていただいてこれを機に少し筋トレというものに目を向けて一緒に頑張っていけたら良いと思っています。ご自宅でできるトレーニング、特に足のトレーニングは2週間で絶対に効果が出てきますので是非やっていただきたいと思います。