活動報告

卓話:「韓国と日本の生活」

2015100201.png「 韓国と日本の生活 」  米山奨学生 朴 熙泰 様
 こんにちは、米山奨学生のパクヒテと申します。本日は、韓国の学生時代および日本での生活についてお話し致します。まず奨学金の使用内訳について報告します。10万円の内、6万円を毎月の家賃に、3万円をご飯とか生活費そして残りを教科書や歯科機材を買うのに使っています。
 私は1991年(平成3年)生まれで、今年24歳になりました。韓国の一山東高等学校を卒業し、現在神奈川歯科大学の5年生で、今は病院で臨床実習を行っています。出身はソウルの西北に位置している公園都市で、有名な一山湖水公園があり町のシンボルとなっています。マンションの間も全て公園となっており、散歩や自転車で乗り回るのに最適です。
 私の小学生と中学生時代の学校は、実家から歩いて2分ぐらいの距離であり、遅刻や欠席は0回で真面目な学生生活をしていました。一方、高校はバスで20分ぐらいの場所でした。実は、この学校には行きたくなかったのですが、区単位で近い高校を9校選び、その中から抽選で決められるため、仕方なく入学しました。私の高校時代の一日の生活表を紹介します。夜12時から朝6時まで寝て、8時までに学校に行きます。8時半から午後4時まで講義を受け、夜9時まで自学自習を行います。自学自習は義務であり、これをさぼったら親に連絡されすごく怒られます。さらに、9時から塾に行って自分が足りない科目の講義や自学自習をして一日が終わります。韓国は、最近個人の特性開発よりも良い大学に進学し、良い会社に就職するのが一番という考え方です。そのため、ほとんどの学生が高校に入ったら勉強ばかりの生活をしています。高校時代で一番記憶に残るのは、カンボジアでのボランティア活動です。代表10人が選抜され、11日間ボランティア活動を行いました。主な活動は幼稚園児への補習、子供たちのための講義や運動会などを行いました。この活動は自分の人生の中で世界を見る視野そして奉仕にのぞむ態度をより深く考えるきっかけとなりました。
 そして2011年、神奈川歯科大学に入学しました。神奈川歯科大学を選んだ理由は、日本の進んだ歯科技術を学びたい、神奈川歯科大学は100年以上の歴史があり歯科学を学ぶ最適な場所、韓国では歯科大学に進学するのが難しい等の理由でした。将来、私は歯の保存というテーマで研究を行いたいと思っています。その理由は、生まれ持った歯をどうしたら長く保存できるか、生まれ持った歯を保存すればインプラントなどの人工物を入れなくても良いという考えからです。難しい研究だと思いますがその解決方法を見つけたいと思っています。
 最期にクラブ活動のバスケット部について話します。選手15人、マネージャー4人のチームで優しい人ばかりです。しかし実力はすごく、今年の日本全国歯科大学大会2連覇を成し遂げました。先輩と後輩とのコミュニケーションがとても楽しく、バスケット部を通して一つのチームにまとまる一体感が大好きです。部活に入ることによって日本の文化をより深く理解できたと思っています。
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