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<名誉会員卓話> 「 日本における米国海軍について 」

2014411.jpg 皆様こんにちは。皆様にお招き頂きまして光栄に存じております。とても美味しいランチを頂き嬉しく思っています。日本食で何が好きかと聞かれると「全てが好きだ」と答えます。私は日本のお酒とビールも好きです。

日本に来ると必ず3点質問をされますが、1つ目が「日本食で何が好きか」、2つ目が「日本に来た経験があるのか」ということですが、今回が2度目になります。初めて日本へ来たのは24年前で、横須賀で勤務しておりました。人々に「24年前と何が変わりましたか?」と聞かれますが、私はこう答えます。「横須賀は『大きくなり』『綺麗になり』『国際的になり』『フレンドリーになった』」と。そして又、変わっていない事について、私はいつもここに来ると皆様に温かい歓迎を頂いているという事です。3つ目の質問は「この仕事をしていて何が一番好きですか?」という事ですが、このような場で日本国民や海上自衛隊の皆様と交流出来る事が良い点ではないかと思います。

吉田会長、私の前に小さな時計を置いて頂きましてありがとうございます。皆様も本日はお忙しい中お越し頂いているということで、時間を守るようにしたいと思います。

私も横須賀ロータリークラブの名誉会員としまして光栄に思います。そして吉田会長はじめ高橋様、明野様、岩瀬様、岡田様、そして全ての横須賀ロータリークラブの皆様に感謝いたします。本日は日米関係につきましてスピーチをさせて頂くという事とアジア太平洋地域の情勢について触れたいと考えています。

日本、米国同盟国及び潜在的な敵対者にとっても、日米安保条約がどう理解されているかはとても重要な事だと考えています。そして誤解がより深刻な誤解にならないよう安全保障条約において、日本及び米国それぞれの役割を他の国に明確にするべきではないかと思います。日米安保によりアメリカ政府は日本の防衛への責務があります。そして繁栄のためにも我々はこの地域の平和と安定を維持する責務があります。

今後米国が、アジア特に東アジア太平洋地域を注視するという政策を打ち出しています。アジア注視政策、もしくはアジアリバランス政策という言葉をお聞きになった事があると思います。米国の貿易取引の大半はこの地域で行われております。貿易をする事により、貿易相手国の人々の生活を向上させる機会もできます。そこに米海軍とロータリークラブの共通の目的があると思います。それは他の人々がより良い生活ができる

ように支援する事だと思います。ここ日本に派遣された米海軍は非常に幸運なものと考えています。常に西太平洋、及び東アジアを注視してきました。リバランスというよりこの地域はすでに常に関心の高い地域であり続けるのです。米海軍と海上自衛隊の緊密な関係は、日本の防衛と西太平洋及び東アジアの安定維持にとって必要不可欠なものであります。訓練を共にし、作戦を共にするという事で海上における安全保障や紛争の抑止、有事の際の対応、弾道ミサイル防衛、災害支援、直面するいかなる問題にも協力しあい対処していくのだという強いメッセージをこの地域の他の30カ国の海洋国家に対しても打っているのです。

今ここで勤務している米海軍の将官ですが、彼らは以前も日本で勤務した経験があります。例えば第七艦隊トーマス司令官も第七十ニ部隊のモントゴメリー司令官も、私も、そのような経験があります。間違ってではなくわざと日本にいた経験の有るものを送っています。米海軍は絶えずインド、アジア太平洋地域にある国々との関係改善に励んでいます。それゆえ我々はアジア諸国の海軍と参加国及び多国間演習を促進しております。この地域の海洋国家は海上貿易の自由の保護、経済水域及び領海の完璧な防護の位置、海上におけるテロ行為の対策といった共通の懸念を抱えていると思います。全ての人が航海、海上交通路を平和的に利用する事が全ての人の利益に繋がっているのです。その目的達成のために米海軍と海上自衛隊はお互い協力しております。そして又、この地域に前方展開されている艦船及び航空機は米国の最新鋭のものが派遣されています。皆様ご存知のとおり、空母『ドナルドレーガン』が2015年に『ジョージワシントン』と交替し、日本に前方展開します。私は個人的に『ドナルドレーガン』が来るのを楽しみにしています。なぜなら私は数年前にこの空母の艦長をしていたからです。乗組員も優れており、米海軍の駆逐艦及びミサイル巡洋艦は最新鋭の装備と技術を享受しております。米国の太平洋重視策の一環としてより新しくより多くの艦船や航空機が前方展開戦力として展開される予定です。私達も最新鋭の艦船や航空機を導入しているということで、海上自衛隊も同じく最新鋭のものに力を入れています。例えばミサイル防衛に対して、海上自衛隊はミサイルがもし来たらそれに対して防衛できるよう装備をしております。最近、米海軍では最新鋭の長距離対潜水艦哨戒機(P-8ポセイドン)が来日し、既に活動を行っております。沖縄、佐世保、三沢などを拠点にして活動を行っております。マレーシア航空不明機307便の捜査にもP-8を展開しております。

厚木を拠点に活動している第5空母航空団には老朽化したEA-6Bの後継機としてEA-18Gが配備されました。今後2、3年のうちに2隻の弾道ミサイル防衛能力を有する駆逐艦が日本に展開される予定です。現在の計画によりますと、これから5年間米海軍は60%の艦船を太平洋地域に展開させる予定です。米国がインドアジア太平洋地域を重視しているという事を何より示しております。

もちろん、米海軍は経済的にも外交の面でも日本と親密な関係を築いて参りました。ここ三浦半島で全てが始まりました。ペリー提督が1853年に来日し神奈川条約を締結したのが日米の正式な外交関係の始まりでした。その話からひとつ興味深い点があります。アメリカ側に渡された条約には日本国代表の署名がないという事であります。それは当時の日本の法律で外国語で書かれている条約に署名することが禁じられているためとペリー提督は長官に説明していました。意見の相違はさておき、異なる文化を尊重しあい外交官と軍人が同じ心と意図を持ってこの大事な条約の合意に達したのです。日本は鎖国をし、封建制度でありましたが近代化を図り高度成長をし世界的なリーダーになった事はよく知られています。

海上自衛隊も成長しているのではないかと思っています。第七艦隊の担当地域で活動している米海軍の艦船と海上自衛隊の艦船とは、相互運用性を持って共に活動出来るようになっております。そしてアメリカの第五艦隊担当区域でも、米海軍と海上自衛隊は共に活動をしております。第2次大戦後、米海軍が西太平洋における平和維持の責務を担う事となりました。その後米海軍は、日本国の組織とお互い専門知識を共有し分かち合い経験を共にしてきました。この日米共同で活動している例が最近フィリピンで発生した台風被害ですが、米海軍と自衛隊が人道支援にあたりました。私達は台風が発生して数週間現場に残り活動を行いました。人道支援の要請がフィリピン政府からありまして、空母『ジョージワシントン』は香港に停泊しておりましたが、2日後に現場に到着しました。『ジョージワシントン』のみならず海上自衛隊の3艘到着しました。日米のすばらしいチームワークであったと私は感嘆しました。チームワークはもちろん、出席されている方は身近に感じられていると思います。このような共同作業はロータリークラブの皆様は身近に感じられる事と思います。ロータリークラブはチームワークを重視し人々を結びつけ素晴らしい貢献をされています。私もロータリークラブにお招き頂くのは5回目となります。ロータリークラブは世界中に数多くのプロジェクトやプログラムを展開しています。ポリオの撲滅、ロータリーによる奨学金、国際基督教大学ロータリー平和センター、地域社会との交流、読み書きの教育、地域社会共同体、ローターアクトクラブなどさまざまな素晴らしい事に取り組んでおられます。横須賀ロータリークラブの歴史は海上自衛隊よりも長いということをインターネットで調べてびっくりしました。ロータリークラブの始まりは1951年ということで、様々な活動をし、人の人生を変えるプロジェクトを実施したと伺いました。地元の歯科大学は援助を受け、フィリピンへ行き口唇口蓋裂の子に治療などを行い、そこで言語療法なども行えるようになったと伺いました。ロータリークラブの活動は団体活動の基準を高めたものではないかと私は考えています。

ここ地元では横須賀ロータリークラブと米海軍は共通の目的を持っていると思います。私達はお世話になっている日本の方々と経験をわかちあい友好関係を深めていけたらと考えています。私達は隊員達に基地を出て、お店で買い物をしたり、レストランで食事をしたり地域社会の一員になるよう勧めています。中には基地の外に出る事に対して緊張している隊員もいます。若い隊員も多く、アメリカを出たことのない隊員もおり、自分達が住んでいる町を出たことがない隊員もいます。英語の看板や写真付の英語メニューを提供したりすると驚くほどの効果が出るのではないかと思います。隊員と家族は横須賀にあるレストランへ行く事を楽しみにしております。皆さんのお店を訪れた隊員を歓迎して頂ければ、口コミでどんどん広がると思います。

本日はお招き頂き、スピーチをさせて頂いた事を光栄に思っております。在日米海軍司令官が以前お話されたのは10年前ケリー司令官がなされたという話がありました。彼はかなり年配の方です。

横須賀ロータリークラブは奉仕活動を行い、日本の発展に貢献し誇り高き伝統を持っています。私もご一緒させて頂ける事を誇りに思っています。前方展開海軍戦力、特に横須賀を第二の故郷と思っている私共は皆様に本当に感謝しております。短い時間ではありましたが、本日はお招きいただき改めてありがとうございました。そして皆様の活動等に感謝申し上げます。

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