活動報告

「年男/年女(申年)卓話 」 小佐野圭三 会員

明けましておめでとうございます。横須賀RCに入会して今年で30年になります。卓話は、今日で4回目ですので今回は「干支」の話をします。干支の十二支は、紀元前1400年頃、中国で考えられ、日本には、550年から600年頃に伝えられ江戸時代に庶民に広く知られるようになりました。農業と深い関わりがあり、月日、時間や方位を把握する為に利用され、カレンダー的な役割を荷ってました。「申」は、干支の9番目に位置し、意味は「伸ばす」で、草木が十分に伸びきった時期、実が完熟して香りが立ち込め固く殻に覆われる時期を言います。また、「申」と「猿」は全く関連性がないのですが、干支の十二支を広く庶民に理解してもらう為に分かり易く覚えやすい動物の「猿」を割り当てたと言われています。(当時、字を読めない人が多かった為)
さて、日本での申年生まれは991万人、総人口の7.8%、横須賀RCは7名、5.9%ですので、あと3~4名申年生まれの会員増強が必要です。
次に、私の頭の片隅にある猿に纏わる2つのお話をします。一つ目は、今昔物語の「片眼の猿」の話です。天竺に999匹の猿全部が片眼の猿の国が有りました。その国の猿にとって「眼は一つ」が常識でした。ある日、その国にたった一匹だけ両眼の猿が生まれました。その猿は国中の仲間からあざけられ、笑われ、思い悩んだ末、とうとう猿は・・・・・①自分の右眼をつぶし他の猿たちと同化しました②村を出て旅に出ると両眼の猿の村にたどり着いた。自分が正常だと知り、心安らかに暮らしました。
「片眼の猿」と「両眼の猿」を「思想の対立」や「価値観の対立」などに比喩的表現がされていると考えるなら、これらの二方向の結論のうち、現代の混沌とした世相の中、どう捉えていかれるでしょうか?
二つ目は、米国NYのブロンクス動物園は、動物の展示方法が優れているという定評です。「GREAT APES」と書かれた標識の建物には、ゴリラやオランウータンの舎があり、その中に人間の上半身が映る鉄格子のはまった「鏡の間」があります。この入口の上に「The most Dangerous Animal in the World」と書かれています。地球上で最も危険な動物こそ、この鏡に映っている人間であるとは、なんという痛烈な比喩でしょうか。
 ロータリーは奉仕の心を持った人々の集まりです。横須賀RCの会員の活発な奉仕活動と意の高い理念への追及を期待して卓話を終わります。
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